
Last Update2025.05.12
GROOVISIONSインタビュー
ワンク 20th Anniversary
ワンクは20歳になります!

デザインとアートディレクションを担当したデザイン集団GROOVISIONS代表伊藤弘さんがデザイン造形で重視したのは、老若男女が利用する金融機関のキャラクターとしてふさわしい明快さと信頼感でした。
銀行カードのキャラクターなので、あまり子どもっぽくならず、大人が持っても不自然ではない可愛さを狙いました。「黒」というモノトーンを使い、シンプルなフラットデザイン(立体感や質感のない平面的なデザイン処理)を採用したのもそうした理由からです。多くの方々に好きになってかわいがられてもらえるよう、特定の犬種に似せずにリアルではない「犬らしさ」を試行錯誤しました。実際に犬好きの人々にも意見を聞いたりしましたね。
そんなワンクも2025年には人間ならば成人式を迎える20歳!この20年にわたってワンクを愛してくれた九州の方々にキャラクターとしての生命を吹き込んでいただいたことで、活動の場も広がっています。

ますます広がるワンクの世界

ワンクのキャラクターは私たちだけがつくっているのではなく、西日本シティ銀行の方々やワンクを愛してくれる九州のみなさんすべてがつくりあげた一つの世界観だと思っています。私たちが大切にしているのは「ワンク」そのものだけでなく、そのキャラクターがいる世界の居心地の良さです。
一般的に企業のイメージキャラクターの旬は、結構短いといわれています。でも、ワンクは20歳。ますます存在感と活躍の場を増していっていますね。
そんな伊藤さんのワンクへのまなざしは、まるで生みの親の手元を離れて駆け回る我が子を微笑ましく見守っているようでした。
ワンク、九州を駆ける

10歳になったワンクが西日本シティ銀行の企業キャラクターとなった2015年、「ワンクmeets博多人形展~111匹のワンク~」を開催。地元の伝統工芸である博多人形の新しい展開、発展に寄与することを目的に、当行キャラクター「ワンク」をモチーフとした素焼きの博多人形に、地域の子どもたちや学生、当行行員、プロの博多人形師などが絵付けを行った111匹を一堂に集めた展示会で、立体映像を壁に投影する3Dプロジェクションマッピングによる絵付けを行うショーなど、最新技術と伝統工芸のコラボレーションも話題となりました。


ワンクが照らす未来

その一つである「ワンクぬりえコンテスト」。福岡県、長崎県の12歳以下の子どもを対象にしたこのコンテストは2019年秋に最初の募集以来、毎年多数の応募をいただき、力作揃いに審査員は口々に「選ぶのが難しい」と言います。
ワンクの生みの親であるGROOVISIONS代表 伊藤弘さんも特別審査員の一人です。
子どもたちの斬新な作品に毎年ドキッとさせられています。デザインのプロとして子どもたちの発想に教えられることも多く、むしろこちらが刺激をもらっています。

同じ2021年5月にスタートした「ワンクのSDGsプロジェクト」は、西日本シティ銀行のSDGsへの取組みの一環として、「ワンク」の使用許諾料を社会福祉団体等に寄付する事業。暮らしを楽しくするワンクグッズの製造・販売、購入を通じて、より良い社会づくりや経済活性化に貢献することを目的とした仕組みを構築しました。

ワンク自身が持って生まれた明快な造形の力、デザインの強さ、ブレない軸があるから、西日本シティ銀行の方々はじめ、九州全域でワンクにかかわってきた多様な企業・団体の方々のコラボレーションを、ワンクとそのファミリーはしっかり受け止めて形にし、発信をお手伝いできているのです。
これからもワンクは九州の皆さんに愛されるパートナーとして、様々さまざまな機会に登場しますのでご期待ください!